高校部(東進)
大学での学び②
こんにちは。
東進多摩センター駅前校校舎長兼志學舎多摩センター教室副教室長の福岡広徳です。
経営学の学びの実例① ~神戸大~
〈神戸大 経営学部経営学科 原田 勉教授インタビュー〉
■経営学と経済学の違い
神戸大は、六甲山の麓に立地する。
キャンパスまでは最寄りの駅からは坂道を登るが、キャンパスからの眺望は素晴らしい。
こうした環境の良さに加え、図書館などの教育・研究のリソースも充実している。
このように恵まれた環境の中、日本で最も伝統がある経営学部では、少人数で密度の濃い教育が行われている。
経営学は、「経済・経営系」として一括りにされがちだが、神戸大経営学部の原田勉教授は、経済学と経営学の違いをこう説明する。
「私は学部では経営学を学び、その後、留学をして経済学の学位を取得しました。
両方経験した立場から、経営学と経済学の違いについてお話しましょう。
先ず、経済学には標準的な理論があり、それを理解することが必要になります。
大学4年間は、それだけで精一杯になると思います。
また、経済理論を理解するためには、経済モデルを数学的に分析するため、線形代数、微分積分、統計学などの数学は欠かせません。
それに対して経営学の特徴は、数学的なアプローチをする領域もありますが、どちらかといえば、定性的な事例の分析が中心です。
データを集め、統計的な分析もしますが、統計学的な手法を習得するのにそれほど時間はかかりません。
また、経営学には、経済学に比べて支配的な理論はありません。
ですから、学生の立場から見れば、物事を多面的に見られて柔軟に発想でき、自分の関心のあるところを自分なりに深めることができるといえるでしょう」経済学と経営学のそれぞれの研究対象は、同じモノでも違う側面から見ることになる。
「経済学は、家計の消費と企業の生産および市場を、経営学は企業および流通を研究の対象としています。
経済学では、消費者にとっての効用をいかに最大化するかを考えます。
企業の活動を規制し、消費者の利益を重視するのが経済学的な考え方です。
一方、経営学では、企業がいかに利益を得るかを考えます。
企業が持続的に利益を得るためには、消費者にとっての価値を生み出す必要があり、そのための戦略や組織の望ましいあり方、従業員の管理を考えるのが経営学です」原田教授は、経営学の始まりについてこう話す。
「1900年代に入ると、工場労働者が増加しました。
そこで問題になったのが、『組織的怠業』でした。
労働者は、一生懸命働くことで生産性が上がれば人が余り、解雇されるのではないかと思い、一斉にサボっていたのです。
そこで、米国の経営学者フレデリック・テイラーは『科学的管理法』を考案しました。
一流の労働者の動作や時間の使い方などを研究し、ノルマ制を導入して、マニュアル化したのです。
これが経営学の始まりであり、経営学は企業の生産性を上げるために始まったのです。
続く
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