高校部(東進)
小論文指導者要注意人物ファイルNo.2
こんにちは!東進日野豊田校の倉田です。
今回も前回に引き続き、小論文を受験に使う受験生に向けて、「こんな指導者には気を付けて!」と発信をしていきたいと思います。
要注意指導者ファイルNo.2「白黒はっきりマン」
この類の先生の指導も、いわゆる難関大学の、ある程度レベルの高い小論文を受ける受験生には命取りになりかねないので要注意です。さて、そもそも白黒はっきりマンとは何でしょうか?
それは、「文中の主張に賛成か反対かを論理的に論じる、それが小論文だ。」
「もし Yes か No かで聞かれていない問題でも、文中には筆者の主張が隠されている。それに賛成か反対か立場を明確にし、論じていくんだ。」という主張をする指導者の事です。
こういった類の指導者は往々にして以下のような論理を好みます。
①文中の筆者の考えをまとめるとこうなる。
②それに私は賛成(or反対)である。確かに○○(逆の意見)も一理あるが、それは~だ。(逆の意見への反論)
③賛成の理由としては~
④まとめ
といった具合です。
一見すると、反対意見の可能性も認めたうえでそれの問題点を指摘し、その後には自分の意見を補強し正当化するという非常にロジカルな構成になっているので、「素晴らしいじゃないか」と思うのも分かります。現に、こういった指導の下、この図式に従って小論文を書いている受験生も少なくないと思います。しかし、僕は敢えて辛口に断言します。(難関大学の)小論文ではこういったロジックを使っている限り、高得点は取れません。
何故かをお話しさせていただきます。
ズバリ一言でいうと、「現代に我々が直面している問題は、白か黒かハッキリつけられるような問題じゃない。」からです。
もっと言ってしまえば、「そんな白黒ハッキリさせて解決するならそもそも問題になってないんだわ(笑)」という話です。
「社会の思想や、制度、倫理や宗教など様々なものが絡んだ複雑な問題に対して明確な1つの解答を打ち出して単純に片付けようとする思考力の浅さ」を採点官が直ちに見抜くことでしょう。「白か黒かハッキリつける」のではなく、「はっきりとグレーを提示する事」の方がベターになる事が多いです。
或いは、全く別の色を提示するのも宜しいかと思います。小論文に限ったことではありませんが、僕は「○○とは、こういうものだ!!」という風に「物事を単純な図式にて説明しようとする人間」(結構カリスマ先生などと呼ばれる人にも多い)を見ると、即座に警戒モードに入ります。
世の中で、皆が頭を悩ますことの多くの事はそんな簡単に説明できないものばかりだからです。自分の悩みを爽快に解決してくれるかのような単純かつ明快な回答は、ふたを開けてみるとプラシボ(偽薬)である事が多いので気を付けて下さい、と最後に言っておきます。読んでくださり、ありがとうございました。
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