こんにちは、東進衛星予備校日野豊田校の細川です。

本日は、題名のとおり「サウンドバイトとは何か」というお話になります。そもそもこの言葉をどこかしらで聞いたことがあるという人は然程多くないのかも分かりませんが…

サウンドバイトというのは、「ニュースなどの放送用に抜粋された言葉や映像。特に、政治家や評論家などの言動の一部を引用したものや、放送のためにまとめた短い発言をいう。」と定義されるようなものです。
具体的な例を挙げるのであれば、小泉純一郎の「自民党をぶっ壊す」(後はこれを真似たであろう立花孝志の「NHKをぶっ壊す」)、海外の事例でいけば元アメリカ大統領のバラク・オバマ氏の”Yes we can!”, 前アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏の” Make America great again!” などが好例でしょう。それなりの地位に居る政治家が印象に残るようなこうした発言をすることでメディアがこぞってそこを報道する(切り取っているから発言の真意が十分に伝わらないという大きな問題はあるのですが)訳ですが、そうするとどのチャンネルを見てもほぼ否応なしにこの発言を皆さんは聞くこととなる。耳にタコができるという言い回しもありますが、二日三日間くらい毎日のように同じ発言を聞かされることで不可避的にその発言に対して人々は何かしらの感情を抱くようになるのでしょう。

なぜこれを取り上げたかというと、このブログの主たる閲覧者そうであろう有権者の皆様乃至はそろそろ有権者になろうとする若者の皆さんに、「また毎日同じことばかり発言していて辟易とする」という感情だけでサウンドバイトを受け止めず、もう一段階上のレベルで捉えて欲しいからです。発言が毎日のように取り上げられるのは何かしらの意味で重要或いは印象的だからなのであって、有象無象と同様に自らの中で処理して良い情報では往々にして無い筈です。何故その発言が毎日のように報道されるのか、発言の背景となる社会構造や事象は何なのか。どういった人がどういう反応を示しているのか、これに気を付けてみるだけで随分印象も変わってくると思います。そのうえで自分の意見を持ってみると、よりニュースが面白くなるのではないでしょうか。それは、市民社会を主権者として生きていくあなた自身を自分で研磨するよき材料になるのです。

今回は以上です、閲覧誠に有難うございました。