高校部(東進)
大学での学び⑭
こんにちは。
東進多摩センター駅前校校舎長兼志學舎多摩センター教室副教室長の福岡広徳です。
社会学の学び実例① ~関西学院大~
関西学院大 社会学部社会学科
清水裕士教授インタビュー
■「社会心理学」との出会い
清水教授が大学で専門分野を決めたきっかけについて話を聞いた。
清水教授は、大学2年生の頃には、研究者になろうと決めていたと話す。
「高校時代、数学が好きだったのですが、うっかり計算間違いをすることが多かったのです。だから成績はあまり良くなかったので理数系に行くのを諦めました。学部を選ぶとき、文系の中で、一番数学を使うのは経済学か心理学かなと思ったので、心理学を選びました。心理学でも、対人関係について学びたいと思ったので、社会心理学を選択し、今の専門に繋がっています。学部に入ってから、統計学と社会調査法を学んで大変興味深かったので、今では統計学的手法が得意なタイプの心理学者になりましたね」
■清水教授の研究テーマ
社会心理学という学問について、清水教授はこう説明する。
「社会心理学は、他の人と一緒にいるときの人間の心とか行動の説明をする学問です。例を挙げると、集団の中にいるときに、誰といるかによって自分のキャラクターが変わったりしますよね。そういうことを研究するのが、社会心理学という学問になります。」
清水教授は、親密な対人関係がどのようなコミュニケーションによって円滑になるのかを研究をしている。
「例えば、お付き合いしている人と一緒にいるときの自分が本当の自分だとか、親友と一緒にいるときが本当の自分といった感覚がありますよね。そのような親密な関係においても、実はこうあるべきだという規範があるということが研究をしてわかってきました。
また、規範の作用の仕方が、いろいろな関係性や社会関係によって違ってくることもわかりました。親密な関係というのは、お互いに助け合う関係だといえると思います。その理由として、お互いに信頼したり、好きだったりして助け合っている部分もあるわけですが、一方で、友人だから助け合うべきという規範も影響するということがわかっています。そのような規範があるから、私たちはスムーズに助け合ったりすることができます。
それでは、そのような規範はどうしてできたのか。私は、そこには私たちが社会の中で、お互いに助け合うことができるような仕組みを長い歴史の中で作ってきたのではないか、という発想で研究をしています。私たちが友人、恋人、知り合い、というように関係に名前をつけて区別しているのも、そういう社会の仕組みによって出来上がってきたのかもしれません。
また、最近の研究では、規範の一種であるモラルについての研究をしています。不平等な社会と平等な社会について考えたとき、多くの人は平等な社会のほうがいいと答えると思います。実際、実験をしてみるとそのような傾向があることがわかります。では、なぜ私たちは平等な社会を好むのか。そこにも、私たちが不平等を嫌う心の性質があるからなのか、あるいは平等な社会のほうが、社会全体がうまくいくような仕組みがあって、平等を望ましいとする規範ができてきたのか。
その両方の可能性がありえます。ここにも心と社会の複雑な関係が見えてきます。どのような分配が望ましいかという問題は、どちらかというと経済学や政治学で研究されるような分野になります。
一方で社会心理学では、心や社会のメカニズムについての研究を通して、社会はこうあるべきということを人間抜きに語るのではなく、人間がどのように社会を作ってきたのかを社会科学的に考える研究をしています」
続く
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