こんにちは。
東進多摩センター駅前校校舎長兼志學舎多摩センター教室副教室長の福岡広徳です。

国公立大学の一般選抜

国公立大学では、募集人員を前期・中期・後期の３つに分ける「分離・分割方式」が採用されている（中期日程の試験を行うのは、一部の公立大学のみ）。それぞれ１回ずつ受験することができ、原則として「共通テスト」（１次試験）と「個別試験」（２次試験）の総合評価で合否を判定する。

①出願について

国公立大学の一般選抜では、共通テストの出願と各大学の個別試験の出願の両方が必要である。個別試験の出願は共通テスト後の１月24日（月）から２月４日（金）の間に行わなければならない。前期・中期・後期のすべてにおいてこの期間に出願することになる。

共通テストの試験結果（自己採点）を見た後に出願校を決定し、出願書類を取り寄せて出願することも可能ではあるが、受験直前の時間を無駄にしないためにも、あらかじめ出願する可能性のある大学すべての出願書類を用意しておくことが望ましい。

現在はインターネット出願が導入されている大学が多いが、オンラインでの出願情報登録だけでなく、検定料の納入、調査書や出願確認書類の郵送、必要に応じて志望理由書の作成・提出（登録）など、すべての手続きを終えて出願完了となる。郵送の必要書類が期間内に必着なのかあるいは最終日消印有効なのか、郵便の受付日の消印日付によって最終日以降の到着を認めるか否か、持参受付に対応しているかなども大学によってまちまちで、実質的な締切が２月４日（金）より早くなることもあるので、時間的余裕を持って出願校は検討・決定したい。

②二段階選抜について

国公立大学の中には、志願倍率が予定の倍率を超えると（基準点による場合も有り）、共通テストの結果で選抜を行い（第一段階選抜）、それに合格した受験生が２次試験を受けることができる「二段階選抜」を実施するところがある。

前期日程の第一段階選抜の結果は、２月15日（火）まで、中期日程の第一段階選抜の結果は２月19日（土）まで、後期日程の第一段階選抜の結果は３月３日（木）までに発表されることになっている。

③前期日程について

前期日程の試験は、２月25日（金）から実施される。合格発表は公立大学が３月１日（火）から３月10日（木）の間までに、国立大学が３月６日（日）から３月10日（木）の間までに行われる。入学手続きの締切は３月15日（火）までである。

④中期日程について

中期日程の試験は、一部の公立大学のみで実施される。試験は３月８日（火）から実施され、合格発表は３月20日（日）から３月23日（水）の間に行われる。入学手続きの締切は３月27日（日）までとなっている。前期日程の合否に関わらず、中期日程と後期日程の両方を受験することは可能だが、前期日程で合格して入学手続きを済ませた者は、中期日程と後期日程の合格対象者から外れることになる。

⑤後期日程について

後期日程の試験は３月12日（土）から実施され、合格発表は３月20日（日）から３月23日（水）の間に行われる。入学手続きは、国立大学は３月26日（土）、公立大学は３月27日（日）が締切である。中期日程と後期日程の両方の試験に合格した場合は、どちらか希望する大学に入学することが出来る。ただし、近年では多くの国公立大学で後期日程の廃止や募集人員の削減が進められており、現在残っている後期日程の実施校に人気が集中する傾向が見られる。

なお、前期日程、後期日程の試験において新型コロナウイルス感染症等に罹患した場合を考慮し、３月22日（火）以降に各大学で追試験が実施される予定である（公立大学は日程を一律には定めていない）。各大学が発表する情報をよく確認するようにしよう。

⑥追加合格・欠員補充第２次募集について

入学者が募集人員に満たない場合、３月28日（月）以降に追加合格者の発表や、欠員補充の第２次募集が実施される場合がある。

⑦成績開示について

大学によって、出願時にのみ申込を受け付ける場合があるので事前に確認をしよう。

続く