コラム
「自分の感受性くらい」再考
自分の感受性くらい
(茨城のり子 作)
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わすかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
学校の教科書にも出てくる有名な詩人・茨城のり子さんの詩。戦争はおかしいのではないか、と感じた疑問を戦時中においては非国民になると押し殺していたのが、戦後になって、やはりあの疑問は正しかったのだ、と気づいて何十年もかけて書き上げたといいます。
時代は下って令和の世。コロナ禍によって、それまで当たり前のように行われていた体育祭や合唱祭、修学旅行などの学校行事も軒並み中止に。とても残念なことです。しかし、うまくいかないことばかりを取り上げてコロナ禍のせいにして嘆くばかりではあまりに悲しい。この詩の最後の2連にある通り、様々な制約がある中でも、自分(あるいは自分たち)にできることは何か、を考えて行動することは可能です。
昔から「晴耕雨読」とも言います。晴れたら外に出て畑を耕せばいいし、雨が降ったら家の中で読書をすればいい。コロナ禍で外出もしにくくなって友達といっしょに遊んだり部活動をすることが今は難しい状況かもしれませんが、こんな時こそ、不安に押しつぶされることなく、勉強や読書、部活動の自主トレーニングなどに励んで自分自身を見失わないようにしたいものです。それでも不安になったり困ったことがあったら、勉強面に限らず、直接あるいは電話でもズームでもいいので、塾の先生に相談してみましょう。私たちは大歓迎です。
「明けない夜はない」とか「止まない雨はない」と昔からよく言われます。コロナ禍もいずれの日にか克服される日が来ることでしょう。その日が来るまで。
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