高校部(東進)
熊本県産アサリの問題
こんにちは、東進衛星予備校日野豊田校の細川です。
皆さんはここ数日、「熊本県産のアサリの販売につき…」という冒頭から始まるニュースを耳にしたことはあるでしょうか?アサリがどうしたのだ、というかも知れませんが、消費者にとって商品選択の一指標になる”国産か否か”という要素がなし崩しになりかけている事例なのです。どういうことか見ていきましょう。
大前提ですが、アサリというのは上のいらすとやの画像の通り貝の一種です。味噌汁なんかに入っているイメージが強いでしょうか。このアサリは今回問題となる熊本をはじめ愛知や福岡など日本の様々な場所で取れる食品でして、主婦層に強い人気を誇る海産物と言って差し支えないと思われます。そう、愛知や福岡という生産地が意味するのは、「このアサリが日本で取れた」という事実。知り合いに漁師がいたり故郷愛の証明としてだったり、様々な理由で日本の海産物、もっと言ってしまえば郷土の海産物を買うという方は多いでしょう。先に述べた商品選択の一指標になるというのはこういうことです。
商品のパッケージに熊本県産と書いてあるならばその商品は熊本で作られたものなのだろうという推測が働くのは至極当然のことですし、それが事実でなければ困ります。にもかかわらず、その当然の認識が覆されかねない事態が今起きているのです。簡潔に言えば、熊本県産ではないと思われる商品が熊本県産として売られていたという事です。
農林水産省が去年9-12月までの3か月間全国の小売店で販売されている「熊本県産のアサリ」の調査を行った結果、推計の販売量が凡そ2500tあり、この数値が熊本県でとれた年間の漁獲量の80倍を超えていたことが分かったというのです。30tくらいしか熊本のアサリの漁獲量が無いのに2500tものアサリが熊本県産として売られる事態は、にわかには信じ難いものです。しかもその内の97%が外国産と推定されており、今現在熊本県内の漁師はアサリの漁獲と出荷を停止せざるを得なくなっているとのことです。
問題はどこにあるのか。重要になってくるのが、「食品表示制度」というもの。どこで生産されたかなどの情報を表示するという事ですが、実は現在の取り決めでは中国はじめ他国から輸入した商品であっても、日本での養育期間の方が長ければ日本産として表記できるということになっているのです。熊本県の知事が「産地偽装は消費者に対する背信行為だ」と強く非難する言葉を発していましたが、産地偽装と捉えられる行為が認められてしまう制度だったという事は認識しなければなりません。
詳細を知りたい方はブログの最後に参照元サイトを記しますのでそこからどうぞ。
本日は以上になります、消費者問題という観点からアサリの問題の深刻さが分かって頂ければ幸いです。閲覧誠に有難うございました。
※参考元…NHK政治マガジン,2022年2月8日, 「外国産アサリ”流通経路の実態調査を”熊本県知事 農相に要望」NHKホームページ, (2022年2月10日取得, https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/77330.html)
東進衛星予備校日野豊田校では、生徒・スタッフが自己実現を果たし、豊田エリアにに貢献する塾・校舎を目指して、日々生徒指導にあたっています。資料請求・一日体験・入学のお申し込み・お問い合わせは、メール・電話・HPからお願いいたします。
志學舎グループ
東進衛星予備校 日野豊田校 校舎長 吉田裕介 twitter → https://twitter.com/sgs_toshin instagram → https://www.instagram.com/sgstoshin_hinotoyoda [公式]志學舎東進Youtubeチャンネルもよろしく! |
がんばれ受験生!!
進学個別アイウィル四谷コース 新年度スタート!!
高校受験部は3月4日新年度開講!
志學舎ではSNSで情報発信中!ブックマーク登録、チャンネル登録をお願いします!
人気ブログランキング
↑受験カテゴリー1位!応援クリックよろしく!
にほんブログ村
↑こちらも頑張ってます!応援クリックよろしく!