こんにちは、東進日野豊田校の細川です。
 
皆さんは「組合立高校」なるものを御存じでしょうか？公立・国立・私立は聞き馴染みがあるでしょうが、組合？何だそれ？といった感じでしょうか。それもそのはずで、今現在日本に組合立高校なるものは三校しかありません。抑も何故そんな学校が存在しているのかというところからお話しできればと思います。

「一部事務組合」という言葉を聞いたことがある方はいらっしゃるでしょうか？聞いたことがあるならかなりの行政への興味関心があるか、出身地などでその事例が存在したかの二択かと思われます。一部事務組合の定義としては、”市町村の業務の一部を複数の市町村が共同する目的で設立する団体”となります。字面だけ見せられてもね…という感じでしょうから具体例を挙げると、ごみ処理とか消防、上下水道の運営などが業務内容です。そこまで大きな規模ではない自治体が「我々の財力や人員ではちょっとやり切れないが…隣の○○市とか××町と協力すればお互いの事務含めてどうにか回るはず」と判断した結果、結成するものです。
 

 
画像出典…埼玉県, 「広域行政制度にはどういうものがあるの？」, 埼玉県ホームページ, (2022年2月12日取得, https://www.pref.saitama.lg.jp/a0106/kouiki/k-01.html)

大体の場合今挙げたごみ処理系統や火葬場などが共同実施対象の事務の例なのですが、稀に学校を運営している事例があるのです。それの高校版が、組合立高校。ちなみに高校のみならず小中大もあります(志学舎スタッフとして関係してくる大学の事例を挙げると、北海道の釧路公立大学が全国初の一部事務組合による大学設置例です)。
今三校しかないと先に述べましたが、群馬県の利根沼田学校組合立利根商業高等学校・福岡県の公立古賀竟成館高等学校・同じく福岡県の公立三井中央高等学校の計三校です。ただ、述べてきた一部事務組合締結の理屈を考えれば、組合立高校もう少し存在していてもおかしくないのでは？と思われもするでしょう。私もそう思っていましたが、理由を知って腑に落ちました。

その理由は何なのか？何故腑に落ちるのか？その答えは…次回に回します。ご期待ください。

今回は以上になります、閲覧誠に有難うございました。