こんにちは。
東進多摩センター駅前校校舎長兼志學舎多摩センター教室副教室長の福岡広徳です。

大学の数は年々増加している。

2021年度の大学数は803校で、前年度から８校増加した。2019年度から専門職大学が開設され、短期大学から（４年制）大学への移行などもあり、今後も大学数は増加するだろう。

しかし、今後も18歳人口の減少は止まらず、数字上では、大学進学を希望した者が、全員、大学に入学できる「全入」時代となっている。

こうした時代には、「どの大学で、“何”を学んだか」がますます重要とされる。実際、企業の新卒採用では、大学での学びの内容が重視されつつある。したがって、志望校を選ぶときには、「自分は何を学びたいか」、「将来どんなことをしたいのか」を真剣に考えることが重要である。そうすることで、どの大学のどの学問分野が自分にとって必要なのかが見えてくる。

また、苦手科目や成績を理由にして志望校を選択しがちだが、これは賢明な選択とはいえない。自分自身のためにも「何を学びたいのか」を考え抜き、志望校選びをしてほしい。

新型コロナウイルス感染症の拡大は、大学教育にも大きな影響を与えた。各大学は感染拡大防止のため、キャンパス内の立ち入りを禁止し、授業をオンラインに移行するなどした。2022年３月22日に、文部科学省は全国の大学に対面授業を適切に行うよう通知しているものの、こうした事態への対応は、大学によってまちまちである。「ウイズコロナ」といわれる時代には、緊急事態に対応した教育の維持、学生生活への支援なども、大学選びの要素の１つとして考えるべきだろう。

続く