コラム
6月は( )無月
今年も早いもので6月を迎えました。
さて、問題です。6月と言えば( )無月。( )に入るのは?
国語をしっかり勉強された方は、旧暦の6月を指す「水無月」(みなづき)を思い出すことでしょう。
6月は梅雨で雨が多いのに水無月とは? 諸説あるようですが、この「無」という字は、水が無い月、の「無い」という意味ではなく、「~の」という意味、つまり「水の月」の「の」にあたる言葉で、ちょうど、10月のことを「神無月」というのと同じで、これも「神の月」という意味、というのが今のところ有力な説だそう。
ちなみに、現在の日本では、12月と並んで6月は「〇〇が無い月」なのですが。。。
そう、6月には「祝日」が無いのです。つまり「祝日無月」。(やや無理矢理ですが)
ちなみに、数年前までは、祝日が無い月がもう1つありました。
それは8月。2016年から8月11日が「山の日」(祝日)となるまでは、祝日が無いのは6月と8月でした。(当時は平成の時代で12月23日が「天皇誕生日」、つまり12月には祝日がありました。)
7月に「海の日」という祝日があるのだから、「山の日」という祝日があってもいいのではないか、置くとしたら祝日が無い6月か8月に。そんな議論から構想が始まった「山の日」。
これは、ある山小屋の御主人から聞いた話。
当初は「山の日」の6月設置案もあったとか。しかし、山岳関係者からこんな声が。
6月と言えば、たしかに平地では春が終わって初夏に向かう時期で、いろいろな花も咲き出す良い季節。しかし、日本アルプスなど3000m級の山には、6月だとまだ雪が解けずに残っていることが多い。こんな時期に「山の日」を祝日として置けば、まだ雪が残っているとも知らずに大勢の人が夏用の軽装備で山に入って、滑落や遭難などの事故を招きかねない。
こうして「山の日」6月案は消えたそうです。
その後、多くの人がお盆休みを取る8月13日~15日につなげて8月12日を「山の日」(祝日)にして連休を取れるようにしよう、と決まりかけました。しかし、ここでまた問題が。
8月12日は、1985年に日航ジャンボ機墜落事故が起こった日でした。墜落したのは群馬県の御巣鷹山(その後、より正確に「御巣鷹の尾根」と呼称)。つまり「山」で大事故が起きた日だったのです。
こうして「山の日」は8月11日に決まり、2016年から祝日になりました。
ちなみに、2018年までは12月23日が天皇誕生日で祝日でしたので、2016年~2018年の間は、祝日が無いのは12か月のうちで6月だけ、でした。
生徒の皆さんにとっては、6月の1か月は、12か月の中で最も学校に行く日が多い月、と言えるでしょうか。(開校記念日などが無ければ、ですが。。。)12月には後半に「冬休み」期間がありますが、6月には全くそうした休みの期間もありません。
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