こんにちは、東進日野豊田校の中屋です。
 
模試を受けて返却される帳票には、どの模試でも必ず偏差値が載っているかと思います。みなさんはこの偏差値が表している意味を正しく知っていますか？
偏差値は周りの受験生と比べ、自分がどの程度の成績なのかを示しています。偏差値の基準は50であり、自分の点数が平均点ちょうどであった場合、偏差値は必ず50になります。
ここで一つ問題です。「数学で60点取るのと、英語で80点取るのではどちらがより好成績といえるでしょうか？」
 

この点数だけを聞くと、80点の英語の方が良い点を取った気がします。では、さらに「数学の平均点は30点で、英語の平均点は85点」という情報が加わったらどうでしょうか？
数学は平均点＋30点であり、他のみんながあまり点を取れていない中で自分は高得点を取ったことになる一方、英語は平均点－5点であるので、数学の方がより良い点と言えるかと
思います。これらをひとつの指標で表せるのが偏差値です。この場合、数学の偏差値は50を超え、英語の偏差値は50を下回ります。

さらに問題です。「偏差値の最大値・最小値はいくつでしょうか？」
結論から言うと、偏差値に上限・下限はありません。しかし、偏差値100や10などといった数値はなかなか取ることは出来ません。というのも、偏差値の分布は正規分布に従っています。正規分布では基準となる数値から±20の範囲に（偏差値だと30~70）におよそ95%の標本が含まれるようになっています。つまり、模試の結果で偏差値70を超える人は上位2,3％だけということです。
 

普段何気なく見ている偏差値ですが、もちろん高いに越したことはありません。今年度の共通テストまであと約4か月。4か月あれば、まだまだ偏差値を上げることは可能です。最後まで諦めずに頑張っていきましょう。