こんにちは、志學舎高幡教室の野澤です。
 
「覚えたいと思っても数日後には忘れてしまう」そんな経験がありませんか？人間は忘れる生き物だから繰り返しやらないと覚えることができない。一回で覚えることはほぼ不可能だから繰り返しやらないといけない。などと、繰り返し行うことが暗記をするのに最適な方法であると思っていませんか？

たしかに、繰り返し行うことは記憶を定着させるのにいい方法だといえます。しかし、時間は有限です。繰り返し行うだけではすべてを覚えるには時間が足りません。
 
そこで、わたしは「思い出記憶法」というものをオススメします。これは１つの物事に対して、１つのエピソードをつけて覚えるというものです。身近な例では人を覚えるときに使われます。
 
ある日、ＡさんとＢさんと初めて会ったとします。それぞれ軽く自己紹介をしてその日はお開きになりました。２人のうちＡさんとは帰り道が一緒だったので一緒に話しながら帰りました。そこでは、お互いの趣味の話などで盛り上がり、さらに相手のことを知ることができました。それから一週間が経ち、再びこの間合った２人と再会しました。
 

さて、どちらの人のことをすぐに思い出せるでしょうか？それは当然Ａさんの方だと思います。おそらく、「趣味が○○の人だったな」のような思い出すためのエピソードがＡさんにはあるので、Ｂさんよりも思い出しやすい傾向にあります。
 
実はみなさんも無意識のうちにエピソードをつけて覚えているものがあります。それは「間違えた問題」です。特にケアレスミスで間違えた問題は記憶に残っているのではないでしょうか？一度間違えた問題が再びテストで出されたとき、「あ、この前間違えた問題だ！」と間違えたときの記憶を呼び起こし、今度は正しい答えを書くことができたと思います。これは「間違えた」というエピソードがあるため、他のものよりも記憶に残りやすくなっているのだと思います。
 
このように、エピソードをつけて覚えることは繰り返し覚えるのと同じくらい効果的な方法だと思うので、ぜひ実践して今後の勉強に活かしてください。