小中高一貫指導の成果が出ました！⑤

2023.03.31 高校部(東進)

こんにちは、志學舎西八王子教室・東進衛星予備校西八王子南口校校舎長の大城です。
生徒の合格体験記、最終回になります。

フィナーレを飾るのは、上智大学に進学する金井くんです。彼の入塾は、小５の夏。第１回で紹介した戸倉くん同様、長い付き合いになりました。中学受験ではスタートが遅かったにも関わらず順調に成績を伸ばし穎明館に合格し、進学。その他に青山学院中、国學院久我山中(ST)といった有名校にも合格しています。

　僕は小５の時から志學舎に通い始め、それから多くの友人や先生と関わりながら、今日まで８年間成長してきました。
　中学受験の時は、比較的何もかもがとんとん拍子に上手くいきました。入学前にも中学の予習を大幅に進めたことで、中１・２の間は想像していたより遥かに良い成績を取ることができました。部活の大会でも優秀な成績を収め、本当に悩むことがない、ある意味、幸せな生活を送ることが出来ていました。
　ですが、中３の時、それまでの生活が一変しました。学力別ごとのクラス編成となり、一番上のクラスに入ることが出来たのですが、そこでの空気感とプレッシャーに耐えられなくなり、毎日通い続けていた学校にある日、全く通うことが出来なくなりました。それまで当たり前に出来ていたことが全くできなくなり、自己肯定感が極度に落ち込み、一切学校に足を踏み入れることが出来ない生活が続きました。それから僕は友人や母などに支えられ、少しずつ元の生活に戻れるようになりました。その後は、調子の浮き沈みを繰り返し、遅刻や早退を繰り返しながら学校に通い続けました。そんな状況にあっても、保健室の先生や部活の仲間、東進の先生は、いつでも温かく迎え入れてくれました。その環境に感謝しかありません。

　そこで学んだことは、無理に合わない環境に適応する必要はなく、心にほんの少しの余裕ができた時にほんの少しの努力と勇気を振り絞ることが、自信を取り戻す上で大切だということです。受験前にこの経験をしたことが、今となっては最後の１年間、自分のペースで、大きく崩れることなく学習に取り組める基盤ができ、その後の考え方や価値観もポジティブになれたと思います。

　最終的には、第１志望の慶應経済には届かなかったものの、その次に志望していた上智経済に合格できました。僕は多くの奇跡があったからこそ、合格を手に出来たと思います。本当に多くの方々に感謝しています。

　最後に、僕が最近気に入った、とある人物の言葉を紹介します。

　「正解の道を選ぶよりも、選んだ道を正解にすることが大切だ」

　SNS等で様々な意見を気軽に発せる時代になったからこそ、受験生はそれらを知り、全て尊重し受け入れながらも、最終的には良い意味で自分勝手に信じた道を突き進んでいってほしいと思います。その瞬間、受験勉強はもはや楽しいものとなっているでしょう。まずは心身共に健康でいることが最重要です。それさえできていれば心配することはありません。あとは、自分が納得するところまでもう少しだけ、羽を伸ばしてみましょう。