コラム
桜桃忌 番外編①
こんにちは。志學舎本部の岩田です。
先日6月19日(桜桃忌)ブログの続きです。
桜桃忌(おうとうき)とは作家・太宰治の命日。
山好きの人間にとっては、太宰治の代表作といえば、何といっても
「富嶽百景」(ふがくひゃっけい)です。
少し引用すると、
「昭和十三年の初秋、思いをあらたにする覚悟で、私は、かばんひとつさげて旅に出た。」(中略)「御坂峠(みさかとうげ)、海抜千三百メートル。この峠の頂上に、天下茶屋という、小さな茶店があって、井伏鱒二(いぶせますじ)氏が初夏のころから、ここの二階に、こもって仕事をしておられる。私は、それを知ってここへ来た。井伏氏のお仕事の邪魔にならないようなら、隣室でも借りて、私も、しばらくそこで仙遊しようと思っていた。」
当時、精神的にも不安定であった太宰は、師事していた作家・井伏鱒二に招かれて、富士山にほど近い山梨県の御坂峠でしばらく過ごすことに。
ある日、太宰は井伏とともに、近くの三つ峠(みつとうげ)に登る。晴れていれば正面に雄大な富士山が見えるはずであったが、濃い霧に包まれて何も見えない。そんな時、
「井伏氏は、濃い霧の底、岩に腰をおろし、ゆっくりと煙草を吸いながら、放屁(ほうひ)なされた。」
つまり、井伏がおならをした、というのです。
のちに、井伏はこれを強く否定するも、太宰も譲らず、二人の間でちょっとした論争となったのは有名な話。
「富嶽百景」といえば、もう一つ有名なのが。。。
続きはまた次回。
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