こんにちは！
志學舎日野教室の吉田です。
 
最近、中学３年生が修学旅行に行った話を聞いて、ふと疑問に思ったことがありました。
それは「金閣寺はちゃんとお寺を金箔で覆っているのに、なぜ銀閣寺は銀箔で覆われていないのか」ということです。
 
そこで少し調べてみると、２００７年に行われた学術調査で銀閣寺は、過去に一度も建物自体に銀箔が貼られていないことが分かったそうです。
 
そのため、銀箔を貼っていない理由としていくつか考えられるそうです。
①当時の室町幕府が銀箔を貼る費用がないほど経済的に苦しい状態であったから。
②銀箔を貼る前に、建立者である足利義政がなくなってしまったため、計画が頓挫したから。
③外壁の漆が銀色に輝いて見えたため、銀箔を貼る必要がなかったから。
 
また、銀閣寺(慈照寺)は金閣寺(鹿苑寺)を模して造られたという別の観点から考えると、
④金と対をなす呼び名である銀を用いて慈照寺を銀閣寺と呼ぶようになったから。
という理由も考えられるそうです。
 
銀閣寺と呼ばれるようになった正確な理由は現時点ではまだわかっていませんが、これらの理由を考えながら銀閣寺をみると、いつもと異なる感想を得られるかも知れませんね。